1.分散開発の普及


 分散開発が普及してきた背景として、

  1. 顧客ニーズの多様化への対応には、幅広い技術力が必要でありスペシャリスト要員の確保が急務。
  2. 受注拡大を図るためには、スポット的な開発要員の確保が必要。
  3. コスト低減を図るために、人件費(経費)の抑制が必要。

 等があげられる。

 これら要員条件などは常時・急には困難であり、全社・外注・メーカー等の他開発グループと協力する事によって実現できる。尚、この体制による開発には以下のメリットがある。

  1. 人材の適材・適所が図れる事で生産性の向上や技術的なリスクの回避ができる。
  2. 受注拡大による収益向上と要員の稼働率向上(要員調整含む)ができる。
  3. 外注の使用などによるコスト低減が可能となる。

 近年においては、上記メリットに加え自社開発できる環境が安価で容易に整えられ、1局集中開発する必要もなく現地での作業期間を短縮できる様になったことも、急速に分散開発が普及してきた要因と考えられる。